最初に「いいね」をした人が殺されるショートフィルムのホラー。
誰しも承認欲求はある。自分の行いを肯定してほしい。世の中はリアルの世界だけではなくてネットの世界でも満たすことができるようになった。
それが「いいね♥️」
このフィルムは最初の「いいね」をした人が◯◯されてしまう連鎖を描いている。
ただの中身がないホラーとは思えない。
もし、これが現実に起こったらどうなるか。
誰も初めの一人として「いいね」をしなくなる。すると、「いいね」が誰ももらえなくなる。
何となく「いいね」が多い人のレビューを読んでみようと思う自分がいる。そして、みんなが良いと言っているのだからそれを良いと思えるようになりたいと思う自分も否定はしない。
けれど、フィルマークの色々な方のレビューを見ていると、「いいね」の数とは関係なく心を揺さぶられて、その映画を観てみたいと思うことがある。
食べログで評価が高い店が自分の好みとは限らないように。
もし世の中から「いいね」がなくなったらどうなるか。
ひょっとしたらSNSで表現する人が減るのではないか。
または、逆に定型的で取りあえず肯定したことしかわからない「いいね」ではなく自分の頭から紡ぎだしたコメントのみが残っていくのではないか。
「いいね」がなくても相手の良さを肯定する表現があるのかな。
正直「いいね」だけでもうれしい。けれど、ってところなのかな。