みぃ猫

罪の声のみぃ猫のネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

本作は言わずと知れた1984年に起きた「グリコ・森永事件」の真相を映画化した作品。

事件当時は子供だったことと、人命が奪われるなどの被害が出ていなかった為、「店頭からお菓子が消えちゃった」とか「お菓子買って貰えないな…」と暢気なことしか考えていなかった。
ましてやこの映画の焦点である「脅迫テープの音声が子供の声だった」ことなども全く知らなかった。



大分前に家族が本作の原作を購入しており「ノンフィクションだからドキドキする様な展開じゃなく、淡々とストーリーが進むよ」との感想だった為、観賞後に原作を読むことにして劇場へ足を運んだのですが…

映像化された本作は家族の原作感想とは異なり、終始緊張感があり、主人公達と一緒になって真相究明に夢中になっていました。(気付くと前のめりになりながらスクリーンに齧り付いてた😅)

特に脅迫テープに自分の声を使われてしまった子供たちの生島の子供逹/望と聡一郎は親が犯罪に加担し、脅迫電話の声を録音させられたために、人生がめちゃくちゃになり、余りにも悲惨な人生を送っていたのには胸が締めつけられた。

終盤で望と総一郎の母親/千代子が「望に会いたい、声が聞きたい」と言い、阿久津がネットから脅迫テープに使われた望の声を聞かせる場面は涙がとまらなかった😭
人生を狂わせたこの音声が唯一 望との思い出なんて悲しすぎる😢


最後にこの作品は事実を元にしたフィクションですが、脅迫テープに声を使われた子供達が望や聡一郎のような悲しい人生を歩んでいない事を願うばかりです。
みぃ猫

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