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罪の声のkazu1961のレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「罪の声」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 2020
▪️JP Release Date : 2020/10/30
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 第44回日本アカデミー賞
最優秀脚本賞
▪️Appreciation Record : 2022-219
🕰Running Time : 142分
▪️Director : 土井裕泰
▪️Writer : 野木亜紀子
▪️MusicD : 佐藤直紀
▪️Cast : 小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、市川実日子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子
▪️Review
🖋原作は読んで無いけど、142分があっという間。少しも気を抜くことなく一気に観れたのはやはり素晴らしい原作と脚本のおかげ。「アンナチュラル」や「MIU404」も手掛けた野木亜紀子が脚本を担当。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞したのも頷けます!!

🖋そして題材自体が関西人の私にとってはとても記憶に残る事件。そう、多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」。会社施設へ放火、お菓子に毒物混入、そして企業を脅迫と、身代金取引の電話では子供の声が使われ、挑戦状が送りつけられ、犯人像は“キツネ目の男”。ほんと映画そのままの事件でした。その記憶を含めてグイッと作品に引き摺り込まれたんですね。さらにその背景となる昭和の時代表現や、登場する様々な小道具に懐かしさや親近感を覚えました。

🖋とにかくストーリー展開が秀逸。次々と明らかになる真実に引っ張り込まれ、その展開とストーリーに一気に引き込まれました。そして悲しい涙と温かい涙。。。観終わった後も、これから生きていく子供たちの未来が少しでも明るいものになって欲しいという気持ちが込み上げ、だからこそ今の時代の人々が観るべき映画のように感じました。

🖋本作、塩田武士のベストセラー小説の映画化です。フィクションでありながら、日本中を巻き込み震撼させ未解決のまま時効となった大事件をモチーフに綿密な取材と着想が織り交ぜられ、事件の真相と犯人像に迫るストーリーが“本当にそうだったのではないか”と思わせるリアリティに溢れている作品です。

🖋物語は。。。
平成も終わりを告げようとするとき、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男がいました。新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、残された証拠を元に取材を重ねる毎日を過ごしていました。そして30年以上前の事件の真相を追い求める中で、どうしても気になることがありました。なぜ犯人グループは、脅迫テープに男児の声を吹き込んだのかと。。。京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中にカセットテープを見つけます。何となく気に掛かり再生すると聞こえてきたのは、幼いころの自分の声。それは30年以上前に複数の企業を脅迫して、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件で犯行グループが使用した脅迫テープと全く同じ声でした。やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かうのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。
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