【原作読んでる映画は、曇りなき眼で見れないけど、素晴らしかった】
映画の見方や楽しみ方は、人それぞれだと思うが、自分の場合は『物語を味わいたい派』である。
しかし、原作を読んでる映画は、
・原作をどう纏めたのかな?
・どう映像化したのかな?
・誰があの役やったのかな?
と云う方向に目線がいってしまい、曇りなき眼で物語を味わえない。(原作読んで無いと純粋に物語を味わえる。)
落語なら、「あの噺家さん、あの大ネタどうやんのかねぇ」なんて楽しめるのに、我ながら融通がきかない。
原作ありの映画は、
原作を咀嚼した監督や脚本家の読書感想文を映像化している、と思っており、
同じく原作を読み咀嚼した自分との比べあいになるから、眼が曇るのは止むを得ない、と思っている。
なので、自分ルールとして、基本的に原作を読んでる映画の感想は書かないよう決めている。
だけど、今回は書いた。なぜか?
脚本家の野木亜紀子さんの、ツボを押さえた圧倒的な『纏める力』に恐れ入ったからだ!
『ここを伝えたい!』って気持ちの入った素晴らしい脚本だと思う。
原作読んでも読まなくても感動できるオススメの1本です。