原作小説が面白そうで少し読んでいた勢。カセットテープに吹き込まれた声を聞いてゾッとしたりするあたりとか、実録事件の恐ろしさとかは『呪怨 呪いの家』が描こうとしていたものにも通じる、何か日常に裂け目が生じてそこで異様なものが異界から降りてきてしまっている感覚がありました。実録犯罪モノの素材の良さをそこそこすくい取れている。
前半は映画としては当たり障りのない撮り方で、星野と小栗の2人が初対面する瞬間から変わっていくのが良かった。野木亜紀子の脚本。
宇崎竜童なら「闘争だったんです!」とか言いそうだし、黒幕としてふさわしすぎる。出演者全員が良い