このレビューはネタバレを含みます
サムネの時点ではパニックホラーか!?と思っていたが、蓋を開けてみれば全然ホラーではなくスリラー。一番怖いのは人間だよね系。
音楽がモチーフのひとつのはずなのに、特にBGMが凄く印象的という訳でもなく。ただ、チェロの演奏シーンが何回もあるので、そこを際立たせるための演出かな?
作中で時間が巻き戻されて、答え合わせのシーンが2、3回あったけれど、別に巻き戻さなくても匂わせくらいで視聴者に考察の余地を残しても良かったのでは…と思わなくもない。でも答え合わせしてくれるのは見る人を選ばないスッキリした演出なのかも。
直接的にグロいシーンはなく、音や雰囲気でやったな…と察する感じ。治癒後の切断面や、虫がウゾウゾはあるけれどそれが大丈夫なら大丈夫。性的な演出は仄めかしどころではないくらい出てくる。寧ろそれがテーマ。
最後のシーンは、確かに二人で一つ感が必要で、その為の幻想的なシーンであったのだろうが、画面の美を優先しすぎて、創作内の現実としての正当性が失われているような気がした。
ふたりには幸せになって欲しいです。