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悪人伝のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

悪人伝(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

無差別殺人鬼が襲った相手はヤクザの組長だった!…という話。

犯人逮捕の為に、警察とヤクザが手を組むという展開自体は面白い。
ただ、警察は科学捜査を、ヤクザは人員を提供するだけで、あまりチームプレーが見れなかったのは残念な部分。
両者が手を組むからには、もっと法を超えた捜査を見たかった。

主演はマ・ドンソク。
腕力や体格を活かしたアクションシーンは、いつも通り迫力があるのだが、ヤクザの組長役という事でマブリー要素は控えめ。
少しだけ優しさを見せる部分が用意されているものの、やっぱり彼を起用するからには、もっとマブリーな描写も見たい。

刑事役のキム・ムヨルは武井壮感があって良いのだが、マ・ドンソクとの対比を考えると、もっとベビーフェイスで青臭いキャラクターでも良かったのではないだろうか。

期待値が大きかった分、不満点が多くなってしまったが、ジャンル映画として見る分には、それなりに楽しめる作品だとは思う。
その証拠にハリウッドでのリメイクが決定しているらしいが、アメリカが舞台となると、人種的な対立も加わって、より面白くなりそうである。
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