焼きぷりん

悪人伝の焼きぷりんのレビュー・感想・評価

悪人伝(2018年製作の映画)
3.9
片や自らの手で殺すため、片や法で裁いて殺すため、ヤクザと警察が手を組み、連続無差別殺人犯を追う。この作戦は吉と出るか、凶と出るか…?

邪道の王道。それぞれの利益のためだけに、お互いを最大限利用しあうアウトローな最凶タッグ感はやっぱり良かった。至る過程の描かれ方に関しては、賛否ありそうだが、細かいところは無視して楽しむ映画。

ガバガバな設定。前述のとおり、結構至るところで無茶な、あるいはご都合主義的な部分が散見される。特にも、最後の後始末の付け方なんかは何ともいえないところ。まあ、言うほど観てる最中は気にならないかもしれないけれども…。

犯人の動機。サスペンスで重要な部分にも関わらず、ぼやぼやしている。というより、ぼやぼやし過ぎ。おかげで、よく分からない上辺だけサイコパスな人間という印象しか持てなかった。

納得しながら楽しむというよりは、割と空っぽで楽しむ系。ヤクザ側よりも、警察側が大丈夫か?と思うシーンが多々あるが、そこに目をつぶれれば、緊張感とか雰囲気づくりはしっかりあるので、楽しめる作品と思う。
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