別にヤクザもの好きなわけじゃないんだけどおもしろかったー！
遠藤要（今何してんのやろ…）似のヤクザの親分ドンス（マ・ドンソク）がゴン中山似の肉体派刑事チョン（キム・ムヨル）と手を組んで連続殺人犯を追う話。
とにかくドンスのキャラがめっちゃ魅力的！
狡猾な口先男というのではなく、ケンカ強い上に頭もキレて、でも一般人には手は出さないし女子供には優しくジェントルマン。日本の古い極道映画に出てくるカリスマ組長みたいな感じ。
裏切者や敵対するヤクザには容赦ないんだけど、一本スジが通りまくっている。
そんなドンスに刑事であるチョンが一目置くようになるのも納得できる。
お互いが罵り合ったり殴り合ったりしながらも協力し合っててバディものの雰囲気もあり。
ただなー。
犯人がなー…。
犯人は何人も殺している連続殺人犯なわけだけど、犯人側にもっと人を殺す明確な理由（復讐でも、自分のポリシーや美学に反するから、でも何でもいい）があってほしい。
ここ数年、日本の漫画やドラマや映画でもやたらとサイコパス登場させる風潮があるけど、どんどん映画やドラマをつまらなくしてると思う。
サイコパス出しときゃ殺人の理由が全部免除されたと思うなよ！（怒）
そこだけがこの映画で残念だったなー。
犯人つかまえておしまい！じゃないラストも良かった。
続きが観たいような、このラストが最高のような。
やっぱ韓国映画の脚本はよくできててすごい。
この映画は狭いソウル市内の路地裏を走るカーチェイスや、ドスを持つ敵と戦う肉弾戦などアクションの見どころ多くてアクションもの好きな人にはオススメ。
