刑事とヤクザが連続殺人犯を捕まえる映画。
たまたま連続殺人犯に襲撃されてしまったヤクザが犬猿の仲の刑事と協力して犯人探しをするストーリー。
プロットだと刑事、ヤクザ、殺人犯の三つ巴みたいになっているが実際はマドンソク演じるヤクザがメインで他の2人はその引き立て役。
殺人犯はマドンソクを襲撃するも鋼の肉体に文字通り太刀打ち出来ず逃げ出し、刑事はマドンソクを利用しようとするものの逆に良いように使われてしまう。
マドンソクファンしか観ないのでそれで良いと言えばそれで良い。
暴力描写は凄まじく韓国映画の中でも飛び抜けているレベル。哀しき獣と同じくらいの過激さ。
しかし、ギャグが少し過剰。特に中盤の陽気なBGMは場違いと言っていいくらい間抜け。
過激な内容と暴力描写の合間に唐突に入るので違和感しかない。
また、主演3人の動機があんまり語られないのも拍子抜け。
殺人犯はただのカルトサイコパスで片付けられるし、刑事は熱血なのか出世欲に突き動かされているのか判然としない。マドンソクはそれに比べると掘り下げられているが、つまりはメンツを守るためだけなので納得はしづらい。
想像していた通りで面白かったが予想を超えるほどでは無かった作品。
