レビューno.３：
評価の分かれる映画だと思う。ちょっと前にアメリカンユートピアを観たけども、知らないおじさんのカラオケを聞かされているようで、5分で映画館から出たくなったのを思い出した。絶賛していた映画評論家とは絶対友達になれないと思ったくらい、それは苦痛な時間でしかなかった。
こちらもデイヴィット・バーンよりは有名でも音楽に興味ない人が観たら同じように歌のうまいおばさんが歌っている以上のものではない。そもそもライブ映画は興味を持った人が行くべきで、まわりの評判に流されて何となく観に行っては、満足するのは難しい気がする。ただもし俺がそれなりに歌が上手くて、でも自分の限界を知ってその世界を諦めた人間だったならば、その圧倒的な歌唱力に感動して涙していたかもしれない。ただ俺はバラードを歌うとお経と勘違いされるくらいの音痴だから、その圧倒的なレベルを感じとれなかった。ある意味自分の能力の低さを痛感させられた映画だった。
