つるみん

パブリック 図書館の奇跡のつるみんのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.8
【Make some noise!】

大寒波により緊急シェルターが満杯で行き場ないホームレスたちを図書館員であるスチュワートが公共図書館を開け、約70人引き入れるが、もちろん市はこの行為を許さず…。

『ブレックファストクラブ』のエミリオ・エステベスが製作・監督・脚本・主演を務めるという力の入った一作。

起承転結、シンプルなストーリー運びでありながらホームレス問題をホームレス側からの視点で描き、メディアも含め社会派な面を見せていく。そして何より映画としてちゃんと伏線も回収されるという巧さがあり、非常に観やすい社会派エンタメであった。

何かが大きく解決する訳でもなく、痛烈なメッセージを残す訳でもない本作であるが、こういった問題があるんだよと植え付けるような巧妙な脚本であり、確かに派手さは無いかもしれないが、個人的には大変印象に残る作品であった。
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