パブリック 図書館の奇跡のJohnNYのレビュー・感想・評価

3.6 A
寒波のために図書館に避難したホームレスと図書館員は声をあげて世論にアピールした。警官隊が突入すると無抵抗で幸福そうに歌う全裸で行進する彼らにただ呆然。アメリカの格差社会の現実と声を上げアピールする人々を図書館を通して表現している。スタインベックの「怒りの葡萄」の一節がうまく使われている。図書館、ホームレス、格差社会、知性という組み合わせは納得できるものの、刑事の息子、全員全裸などストーリーにアイデアが先行し疑問が残る。