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パブリック 図書館の奇跡のひぐちのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.8
上出来な佳作という感じ。面白いのでぜひ万人に何の気負いも無く観て欲しいと思いました。

というのも、重たい社会問題を主題にしてはいるものの、いざ観てみるとドラマとしては割と軽いタッチの娯楽作。
もちろん深刻な現実に起きている問題に対しての警鐘にはちゃんとなっているのだけど、映画自体は重たくない。
逆にそれがテーマなのかも。もっと身近で簡単な問題なんだから、ちゃんと考えようぜ。という。

図書館でのデモというか立てこもりというか...(彼らの主張はただ、外寒くて死ぬから今日ここに一泊させて!ってだけなんですが)を巡って警察なり市長なりメディアなりが、自分の都合で色々言ってくる話。
この題材、この設定を思いついた時点で、エミリオ・エステベスの勝ち。面白くならない訳ないもの。

「The Public」ってタイトルがまた良いですね。アメリカでは図書館は区役所とか公民館的な役割でもあるのかな。日本でもそうか?ライブラリアンって言葉を初めて知りました。
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