ヴレア

パブリック 図書館の奇跡のヴレアのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.8
図書館における立て籠りを描いた社会派作品。
図書館には様々な人が来る。
本を探す人、パソコンを利用する人、地球儀を見に来る人、全裸で歌を歌う人(?)、もちろんホームレスだって来る。

そんな色んな人の相手をしないといけない図書館員ってとにかく大変だなと思った。1日本が読めて楽そうなどという幻想は吹き飛んだ。

特に難しい問題だったのが、個人の権利を優先するか、大勢のお客の権利を優先すべきかという事。
図書館員であるスチュアートは体臭が酷いという理由で一人の男を追い出したが、訴えられてしまう。
体臭があったからと言って、彼には全ての情報にアクセスする権利があるのだ。それを奪ってはならない。

他にも、ホームレスのシェルター(寒さを凌ぐ場所)不足という市の問題があり、それによって図書館にホームレスが押し寄せる事になり、スチュアートはある決断を迫られるというストーリーで、とても引き込まれた。
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