うっちー

パブリック 図書館の奇跡のうっちーのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.3
 期待していたんだけど、うん、ちょっといまひとつかなぁ。出だしの街の風景とラップの組み合わせはよかったし、テーマ自体は素晴らしいのだけど。細部に残るバブリーなファンタジーがどうも。最後の解決の仕方もどうなんだろう。あと、主人公の過去についての触れ方も。もう少しうまく魅せる方法があるのでは? テイラー・シリングは素敵なのに、なんかもったいない。クリスチャン・スレイターは良かった。あんな嫌み親父みたいになってるとは……笑

 ニューヨークの図書館のドキュメンタリーを観ていたので、アメリカの図書館の多様な役割については知っていましたが、もっと今っぽいやり方で場所を開いていく方法を考えなかったのかしら。映画ならではのファンタジーは、解決策のスマートさで表してみせて欲しかったかな。贅沢かな。また、占拠者側の見せ場ももっとつくって欲しかったとも思う。

 アトロクで宇多丸氏も触れていたけど、占拠者のホームレスの中に女性が皆無なのは確かに不自然。結局、あのラストの一体感のためなの? とか思ってしまう。あれがイカした思いつきだとしたら、尚更いただけないかなぁ、と。

 アレック・ボールドウィン、老けましたね。いまは司会者のイメージ強い。
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