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ストックホルム・ケースのKUBOのレビュー・感想・評価

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)
3.5
誘拐や監禁の被害者がなぜか犯人に好意を寄せてしまうという「ストックホルム症候群」という名称の元になった事件の実話に基づくお話なんだが、

本作でおもしろいのは、なぜ被害者が犯人を好きになってしまうかよりも、あまりにもグダグダな犯行&警察側の対応のドタバタ具合。

銀行強盗を装って銃をぶっ放し人質を取ったはいいけれど、この犯人、人を殺す気はなさそうだし、ちょっとおバカなお人好し?

だいたい、逃走用に「スティーヴ・マックイーンが『ブリット』で乗ってたムスタングを用意しろ!」って、そんな車で逃げても目立つでしょw

一応脅されてる人質たちと次第に打ち解けてきて…、さあ、どうなるんでしょう(?)って、これ実話なんだよねぇ?

この犯人を演じているのが、あのイーサン・ホークなのが見どころなんだけど、宣伝文句にあるような「クライムスリラー」なんかじゃ全然ありません。言ってみれば「人情クライムコメディ」? そこんとこ勘違いしなければ、それなりに楽しめます。
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