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ストックホルム・ケースのikumuraのレビュー・感想・評価

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)
3.2
【ストックホルム症候群てかイーサン・ホークに母性を刺激される美女的な話か。。?】

令和初のレビューが通算90個目。
今気づいた。自分も100レビュー何にするかとか考えるか。。(笑)

1973年に起きた、スウェーデンの首都、ストックホルムでの銀行強盗人質事件。イーサン・ホーク演じる主人公(未見ですが、監督とはBorn To Be Blue以来2作目のタッグ)は天井に向かってマシンガンをぶっ放しながらド派手に犯行をおっぱじめ、ラジオでボブディランを流しながら人質を取る。お、なんかポップな野郎・・・

そこに、彼の要求で牢屋から解放された強盗仲間も加わり、人質の中でもしっかり者の二児の母、ビアンカ(ノオミ・ラパス)が主人公に愛着を深めていく・・・という。

そう、これ、ストックホルム症候群という用語を生んだ事件ですね。

極限状況への適応、という心理学的説明以上のものを二人は感じていた、
と言いたい映画のような気がしたんだけど、それが何なのかは特に掘り下げられていなかったような。

とはいえ基本的にはコメディタッチで、役者陣の熱演が光る、とくに、なんだか可愛いイーサン・ホークと、
時代を感じさせる分厚いメガネの奥の素顔をだんだん見せていくノオミ・ラパス、
だんだん悪役に見えてくる警察や政治家たち・・・
という、観客もストックホルム症候群を体験できるかもしれない、
短い時間でまあまあ満足できる映画ではありました。
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