たかが蚊、されど蚊、侮りがたし
たかが短編、されど短編、侮りがたし
蚊で思い出すのは高校の日本史の先生
目が細く、ずんぐりむっくり、髪は73通り越して82に撫でつけていて……その風貌、今風に言うと街で見かけたら反社の人ぽいけど明るめのスーツでギリギリセーフな感じだった先生
ほとんど笑うことなく、ぼやき口調でいろんな話を授業の枕詞にしてくれていた
アイドルとかにもやたら詳しかった
手首から前腕を刺している蚊に復讐する方法を二つ教えてくれた
その1
極限までリラックスして血を吸わせるだけ吸わせる〜吸い終わって重くてフラフラ飛んでいるところに一撃
その2
吸っているところにグッと力を入れる〜針が抜けなくなって飛べなくなったところに一撃
もう名前も忘れちゃった先生、クラスのガリ勉たちには無駄口が多いって評判悪かったけど、大好きだったなー
ていう気持ち、先生に1ミリも伝えられていないこと、胸が痛い、てかかゆい
