全国曹洞宗青年会製作による富田克也監督作。
ドキュメンタリーと謳っているのに脚本のクレジットがあるのが摩訶不思議なのだが…見ればわかる。これはドキュメンタリーではない。
相澤虎之助と富田克也の脚本による再現VTR。
このチケンは『雲の上』(2003)でも登場したチケンの寺の話。
本作で坊主となった河口智賢と、雲の上のチケン役を演じた西村正秀は同じ人だよね?違うのかな?
この河口智賢の嫁さん。これまでの空族作品の中で一番マトモなと言ったら失礼であるが、初めて都会的でキレイな女性が出てきた。しかし素人だけあって、相変わらず演技は全くできない。言わされている。やらされている。が、透けて見えすぎてしまう。芝居がかってしまって不自然極まりない。
河口智賢も同じ。
これではドキュメンタリーとは言えないだろう。
なんで演じさせてしまったのか?日常をなぜ切り取らなかったのか?本人で本人役の再現VTRをやってどうするの?
そして、まったく曹洞宗のこともわからなかったし…禅のことも、坐禅についても、何にも知り得ない。
同級生が、同級生になんで坊主になったの?とフランクにただ聞いてるだけ。その答えもよくわからなかったし…
対象者とは一定の距離感が必要だったんじゃない?俯瞰して客観的に捉えるには…