ゆき

思い、思われ、ふり、ふられのゆきのレビュー・感想・評価

3.9
本音の置き場所

想像よりもしっとりとした物語に仕上がっていて、いい意味で裏切られた。
少女マンガが原作であることからか、フレッシュなキャストだからか、王道の「青春ラブストーリー」を彷彿させるヴィジュアルで損している気がする。
軸となる感情の移り変わりと展開のスムーズさが秀逸。
憧れの「ご近所」設定。年代を問わず共感できる「陰り」が浄化されるとき、素直に涙が止まらなかった。
山本さんと乾君という呼びあい方が好印象。
「純度」を武器にしたような、この類の恋愛ものの中で好みの作品を見つけました。

×××
同じマンションに住むことになり、出会った正反対の二人。夢見がちな由奈は朱里の弟・理央に一目惚れをする。しかし、朱里と理央の関係性は由奈と和臣を巻き込み、感情のすれ違いを生んでしまう。
ゆき

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