お見事👏👏正直原作からのバカバカしい設定や臭いセリフを気にし出したらキリがない。だけどその「少女漫画」ジャンルを入り口にしつつ、出口は普遍的な青春映画になっていた。もちろん、それはその出口まで導く三木監督の手腕あってこそ。これはもうキラキラ映画の最高峰だと思う。
とにかくもう欲しい場所、欲しいタイミングでキュンキュンボールがバシっとミットに届いてキモちいい!かと思いつつ変化球もあったりするもんだから堪らない!!
一つ一つはこの手のジャンルお決まりのありがちな球なんだけど、ちゃんとそれぞれが次のシーンに活きて映画が進む毎にキラキラと切なさの相乗効果を生むという…!
そして何よりも赤楚衛二演じる乾くんがエンドロールの歌詞を含めたら実質の主人公といっても過言ではないほど。もちろん仮面ライダークローズの時点で輝きは尋常じゃなかった。けど、それを最大限に引き出してくれた三木監督、ありがとうございます…!
あとノーマークだったけど福本莉子も良かった。本作においては無名組の2人の方が実質話の中心だったね。もちろん、2人を引っ張る北村匠海と浜辺美波も流石でした。
強いて言えば、やっぱり漠然と描かれている"親の都合"は作劇上の都合の良い設定にしか見えないので、説得力のある改変や描写があれば良かった。