かずシネマ

思い、思われ、ふり、ふられのかずシネマのレビュー・感想・評価

3.3
実写版を観た後にこちらを鑑賞。
多分こちらの方が原作に近い仕上がりなんだろうと思う。
そしてそれによって、実写は結構な省略があった事が分かる。
只、こちらも駆け足な印象は受けた。
当たり前だが、アニメの方が少女漫画独特の王子様的な台詞や行動は気にならない。
実写とアニメ、わざと少し印象が違う仕上がりにしてあるのかなとも思った。

人の噂に流されて勝手に距離をとろうとしたり、自分がスッキリしたいから後先も本人の気持ちも考えずに事を荒立てたりする等という、主体性も無ければ協調性も無い、客観性の無い人間は嫌いだが、この歳頃ならある程度は仕方がない。
それも人間臭さではあるけれど、由奈のこの部分を実写でカットしたのは正解だったと思う。
成長の過程だと分かっていても、アニメですら苛々したあれを実写でやられたら絶対もっと苛々したろうからな。
由奈は実写ではそんな印象はほぼ無かったが、こちらは他にもイラっとするポイントがあり(作中でそれを挽回はするんだが)、実写程は好きなキャラクター性ではなかった。

朱里はあまり印象は変わらなかったが、こちらの方がより「我慢を続けて来た子供が、大人のふりを無理矢理している」感じがよく出ていた。
でも、人の話は聞けよ、と思うw

朱里→和臣はこちらの方が分かりやすかったし、和臣の気持ちも分かりやすい。
ちゃんと段階があって良かった。
そして和臣の気を使った故の不憫さもこちらの方がより分かりやすい。
和臣の部屋、小津の本があって印象良かったわ。
理央は実写とアニメで全く印象が変わらなかった。
我妻君はこちらの方が好印象。

A-1なのでそんなに心配はしていなかったが、作画は普通に良かった。
最初と最後の風景が特に綺麗。

あの家庭環境で井上和彦ボイスなのはどうなのだろうか…と、思わなくもないw
実写のキャストも参加していたみたいやが何処にいた??
かずシネマ

かずシネマ