まっと

見えない目撃者のまっとのネタバレレビュー・内容・結末

見えない目撃者(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

國村隼が出てきた瞬間「この映画勝ったな」と思いました(何に?)

浅香航大て………浅香航大!?!? 悪の教典の夏越雄一郎くん!!?!? 私の大好きな悪の教典の大好きキャラ雄一郎くん!!? めちゃくちゃサイコなパスになっててびっくり!!! そしてイケメン!! 体型と黒手袋の似合いっぷりと吉野さんの頭をザックリするときの大胆さ!! たまらんわ〜

お話自体はもちろんなんですけど春馬くんに夢中になってしまった 若くて顔の良い男すぐ好きになっちゃうんですよね
スケボーガラガラしかやることのなかった少年が、なつめさんとの捜査で初めて必要とされて、自分の存在価値を自分で感じられた 実はそこにはっきりしたきっかけと呼べるシーンがなくて、本当にいつの間にか自然に彼がなつめさんをリスペクトしはじめて、同時に自分の価値を認めていったのがとても良い よかったね春馬くん……「何か分かったら教える」を言ってくれたときの少しの高揚感……初めてこんな「人のためになる」ことをしたんだろうね……
だから余計一旦なつめさんと喧嘩別れてしまうところは悲しかった 彼は今なつめさんに必要としてほしかったんだよね……しかも彼は彼女の「大切な人を心配する気持ち」も分かれなかったんだ……きっと心配されたことがないから……うっ……春馬沼 地下鉄のあたりでなつめさんの"目"になってくれる展開滾ったなあ……春馬沼……

自分の存在価値を見失ったなつめさんと春馬くんが、存在を重視されなかった女の子たちをその手で救った、それは二人にとっての救済でもあった なんて勇気づけられる終わり方なんだろう 心から助かってよかった、助けることができてよかった、と思う映画でした

私はこのちょいちょい無理があったり、「警察に任せなさいよ……」てところで自分たちで行っちゃったり、「待ちなさいよ……」てところも自分たちで行っちゃうような、ちょっと強引ででも脚本と展開と画面力が良いから無問題な感じの映画が大好きです! お行儀の良い登場人物より理性的な行動から外れて危険に突っ込んで今回のなつめさんみたいな暗闇西部劇やってくれるような主人公が、好き!! もっともっと邦画でこういう力強い作品が観たいな そしてたくさん若いイケメンを出してくれ(欲)

ところで実際大変なゴア描写は出なかったものの、建築業者の建物裏から出てきた4つ並べられた死体に非常に薄ら寒いものを感じました 粗雑に打ち捨てられているのに几帳面に並べられているアンバランスさ しかもその死体をショッキングなものとしてフォーカスしまくって映すのでなく、「こういうの見つけた〜」と言ってるようなどこか客観的なカメラワーク、とても好みです
あそこでようやく死体という「現実の被害」が画面に映るわけですが、そこには見せびらかすような印象がない 「最初からこういう事件だって予想できたじゃん」と言わんばかりの当然顔の画面 良かったなあ……良い映画だったなあ……
まっと

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