とんでもねぇサスペンスの傑作!
元の韓国版は未鑑賞な上、ほぼ前情報も無しに、ざっとあらすじだけ読んで面白そうだなと思い、仕事で疲れて帰って来た深夜にも拘らず鑑賞。
めちゃくちゃ観入ってしまいあっという間の130分。
【クワイエットプレイス】という映画をご存知だろうか?
音を立てたら得体の知れない“何か”に人々が殺されていくという“無音系”ホラー作品。
このクワイエットプレイスのハラハラドキドキホラーの緊張感を、軽く数十倍上回るほどの緊張感と切迫感。
盲目な主人公が全神経を研ぎ澄まし立ち回る際の“無音”の恐怖、または有利な展開や演出はまぁ見事。
この作品は、本来シーンを盛り上げるはずの効果音やBGMは殆ど使われておらず、聴覚と嗅覚と触覚のみを頼る主人公の闇の世界を“無音”という効果で最大限の緊張感を表現している。
ストーリーについてはサスペンス故にネタバレ必至なため控える事にして、とにかくR15指定であることが納得のシーンが続々と、、、
社会の闇、家庭の闇、高校生の闇、警察の闇、そして障害者の【闇】。
果たして彼らはその闇から抜け出せる事が出来るのだろうか!?
とにもかくにも、サスペンスサイコスリラーなのだが、何故が涙が出てくるシーンが幾つも散りばめられており、不思議な感動を覚える深〜い作品で驚いた。
エンドロールが終わっても、しばらく呆然としてしまう強烈さと胸糞感からは、なかなか立ち直れない程の衝撃的作品。