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黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌のドントのレビュー・感想・評価

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88年。十ウン年ぶりの再見。満州に実在した日本の陸軍部隊の、本当にやったかどうかはわからない非道な人体実験の数々を描く。
真偽や政治・歴史的意味合いは一旦脇に置いておいて、ゲテモノな映画としてすごいレベルの所を突っ走りつつも悲恋モノとして一本軸を通している上に、飽きないように構成、撮影、編集がしっかりしているのがなかなかすごいと思う(まぁこういう映画で手を抜くわけにはいくまいが)。ボスたる石井や幹部はともかく他の日本人を単なる悪党として描いていないあたりも面白い。入れる意味がさっぱりない肉弾バトルシーン(日本兵もカンフーで戦う!)まであってやたらとサービス精神旺盛。
で、どうやら観たのはカットされたバージョンのようで、ここに挙げられている猫や減圧実験のシーンは(昔観た記憶にはあるのだが)これにはなかったし、繋がりがおかしな所もある。はてどうしたことか。ともあれものすごい一本であることには変わりない。
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