作家・乙一が本名の安達寛高名義で撮った初長編監督作品。
昔、監督の小説『GOTH』(名作!)を夢中で読んだことを思い出しながら鑑賞。
感想を。
ホラー映画としては、オーソドックスな作り。
怪談を聞いた人々が呪われて死んでいくという話。
作品のヒロイン(?)ともいえるシライサンの造形は気持ち悪いが、作品自体は突き抜けた感はないので、日本ホラーが苦手な人でも鑑賞はしやすいと思う。
男女の微妙な関係や一抹の寂しさを描いたり、「ルポライターの間宮の存在って必要だったのかな? 主役の二人にもっと焦点を当てたほうがいいのでは?」と思っていた所で、不意打ち気味にくるエンドロールのとある仕掛けだったり、随所に【小説家・乙一】を感じさせる描写には、にやりとした。
ただ、日本ホラー映画では、伽耶子や貞子のようなガチガチのストロングスタイルを知っているだけに、今作のシライサンはパワー不足感は否めなかった。
残念。
次回作に期待。
作中、一番印象に残ったシーン。
〈シライサンとの遭遇時〉
「ちょっといいですか……」
「はい、俺見てます」
緊張感のある場面で笑わせないでくれ。
ブログに、更に詳しく感想を書いています。
良かったら、覗いてみてください。
https://ozakinekoha.hatenablog.com/