はる

マー ―サイコパスの狂気の地下室―のはるのレビュー・感想・評価

3.2
"サイコパスおばさん"
オクタヴィア・スペンサーがサイコパス役を演じると聞けばそりゃ一応観ておかねばという気持ちになりますよね。しかも内容の割に謎に豪華なキャスティングだったりします。なんせルーク・エヴァンスやジュリエット・ルイス、アリソン・ジャネイが脇役で登場するんですから。
学生時代のトラウマがきっかけで歪んでしまったサイコパスおばさんが華やかな学生時代を取り戻そうと地元の学生達を自宅に招きパーティを行い、学生たちも最初はタダで場所を貸してくれる親切なおばさんだなんて良い気になってたんですが、だんだんとおばさんのヤバさに気づき始めるんですねぇ。ラストへ近づくにつれおばさんがどんどん本性を見せ始めます。
オクタヴィア・スペンサーのサイコパスっぷりはそれなりに楽しめるんですが、映画としてはちょっと物足りなさを感じます。残酷描写も大した事はありませんし、呆気なく終わってしまった印象です。学生たちへの仕打ちをするシーンもいかんせん全員気を失った状態で行われるので、恐怖感もそんなに無いように感じます。暇つぶしの軽めのスリラーとしては丁度いい作品かもしれません。そういやオクタヴィア・スペンサーといえば今度やるメリッサ・マッカーシーとコンビのヒーロー映画が面白そうなんで期待しています。
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