タカハラ

初恋のタカハラのレビュー・感想・評価

初恋(2020年製作の映画)
3.2
バイオレンス人情ドラマ(タランティーノ風)
典型的な巻き込まれ型主人公が、ヒロインと出会い、逃走しながらドツボにはまっていく中で出会う、アクの強いキャラクター達が魅力。
もう失われてしまったヤクザ、任侠映画であり、サスペンス、バイオレンスの要素も詰まった恋の物語。
このストーリーに、敢えて初恋というタイトルを付けるセンスがgood。

●良かった点
クセの強い、個性的なキャラクターと、それを演じる役者陣。
主役の窪田正孝の生命力のなさそうな目も良かったが、この物語の中心点である加瀬役の染谷将太とジュリ役のベッキーの存在感が特に良かった。加瀬は、ドジっ子なのに、綿密なプランを発案したり、発火装置の仕掛けが複雑だったりとアンバランスさも魅力。
ラストシーンの引きの画で魅せるところも粋。
エンドロールの音楽が最高。

●悪かった点
初恋というタイトル、ストーリーとの関連性、恋バナがメインではないところ。(まったく恋がないわけではない)
序盤のペースがゆっくりめで状況説明が多いところ。
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