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初恋のmuraのレビュー・感想・評価

初恋(2020年製作の映画)
4.0
新型ウィルスの影響か、メンズデーにもかかわらず観客はひとり。ど真ん中の席で我が家のようにくつろいで見た。

斬られた首が路上に転がる。あぁ、久しぶりのこの感覚…。ヤクザにマル暴にチャイニーズマフィア。皆が入り乱れての最後の決闘。これでタイトルが「初恋」か 笑

孤児として育ったレオ。ボクシングに取り組むが、どこか冷めている。父親の借金のかたに売られたユリ。ヤクザにクスリを打たれ、カラダを売らされている。あるときレオは、病院で脳に腫瘍があると診断される。自暴自棄になったレオは、街で男から逃げるユリを助ける。それをきっかけに、ヤクザとチャイニーズマフィアの抗争に巻き込まれる…って話。

面白かった。楽しかったと言うべきか。『DEAD OR ALIVE』や『殺し屋1』の頃の三池崇史の世界を思い出した。世の中を覆う憂鬱な空気から逃げ出すには格好の映画かと。

そして、俳優がとにかく個性的。「白ブリーフ男」に追われる小西桜子って女子はこれから注目していきたいと思わせるし、真の「ゲス」へと変貌をとげたベッキーを讃えたいし(笑)、最後、朝陽を浴びる内野聖陽の顔に何とも言えない感動を覚えるし…

いやぁ、スクリーンを独り占めという状況も手伝ってか、とにかく楽しかったなと。こういう映画評もあるってことで。
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