KondoChihiro

新宿泥棒日記のKondoChihiroのレビュー・感想・評価

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)
3.6
2015/6/6 イメージフォーラム

新宿で新宿スワン観た次の日に新宿泥棒日記観る、新宿充2デイズ。
学生の頃、赤頭巾ちゃん気をつけてとか書を捨てよ街へ出ようとかちょこちょこ観てたので、この時代独特の感じが久しぶりで、1968年の新宿の風俗が新鮮かつすごく懐かしかった。しかしATG系はやっぱそんなに得意じゃない!と再確認(にがわらい)。唐十郎の歌が出てくるとシュールすぎて笑ってしまうよ!インパクト強過ぎ。そして横尾忠則の主演映画なんて。紀伊國屋書店の社長が本人役で出演って。色んな意味ですごい。

話ずれますが、作家の川上未映子38歳が書いてたエッセイで、彼女がおしゃれに燃えてた10代の頃、好んでしてたのが70年代ファッションで、それが90年代のことだったと。そして、今その世代の子達にとってそれは90年代なんだ、という話があって、その発見に凄く共感して、時代感覚って面白いなあと最近よく思ってるのですが、自分が学生だった2000年代初頭は、まだこの映画の時代が地続きだったような気がする。けど今はもうそうじゃない。イデオロギーの為に行動する様な時代じゃない。そういう人もいるかもしれないけど、多分ほとんど居ないというか、英語でいうそれこそ out of fashion という感じ。そういう事を考えた約1時間半だった。
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