ぐり

はちどりのぐりのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

とてもヒリヒリするストーリー

団地に家族で住むウニは学校に馴染めず
両親も彼女の心情の変化には無関心で
姉も勉強には興味があまり持てず
父親に怒られる日々。 

学校の先生もいつの時代の教育なんだろうと
思えるような教育方針で時代錯誤も
甚だしいと思ってしまう。

皆が不安定で希薄な関係の家族と
対象的な外の世界の人間関係。 

デートする姿はポップなのに
家の中は殺伐とした空気が漂う。 

家族の誰もが自分以外に無関心で
敢えて暴力シーンを見せなかったり
声だけ聴こえて誰が話しているか
明確に見せなかったりと描写が上手い。 

印象的なのは、大事でない人物は
固有名詞で一切呼ばれず
父、母、姉、兄としか作品内では
存在していない。

社会情勢の変化とともにウニの
心理描写が素晴らしかった。。。
ぐり

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