バニラ

はちどりのバニラのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.7
中学生の女の子ウニが社会生活の息苦しさに揺れながらも一人の女性との出会いで成長していく姿を描く。
90年代韓国の時代性をベースに物語は形成、構成は監督キムボラのセンスだろう、役者の演技も作品としての芸術になってて品格さみたいな何かがあった。
見応えありました。
主演ウニ役のパクジフ、多感で難しい世代の悩みを見事に演じてた。
ウニの目線で淡々と進むストーリー、劇的なこともなく日常の生活なのに何故か目が離せない緊張感が。
懸命に翼を羽ばたかせている「はちどり」にたとえて、バタバタ飛んでるシーンはあったけど。
崩壊した橋を見つめるウニ、静寂の中で佇み何を思うのかを考えた。
理不尽な世の中、この世界は不思議で美しい。
悲しみの中に正しい答えを教えてくれてる結末、人生観を憧れることが出来る人に出会えることは素晴らしいと思う。
いつか輝く人生を掴む希望のラストと受け取れた、良かった。
高得点。
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