"正しい生き方って何? 分かる気もするけど、分からない。でも、悪いことがあればうれしいこともある。誰かと出会い、何かを分ち合う。世界は不思議で美しい。"
1990年代の韓国を舞台に、思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを、繊細に描いたドラマで・・・ありがちな描写が淡々と描かれるので、つまらないって感想もあり得るだろうか。
しかし、この作品もじわじわと効いて来るタイプで・・・あの頃特有の出会いや別れに、家族や友達や世の中との葛藤のエピソードを、絶妙に積み重ねていく。
そう、途中に理不尽って言葉を使ってるのだが、それが終盤に見事にリンクさせ・・・・とある韓国での大惨事を絡めるのだが、一度安堵させておいてのまさかの事実には心を揺さぶられた。
そして、この作品もラストの余韻の残し方が素晴らしく・・・キム・ボラ監督、実にお見事です。
なお、キャストではパク・ジフに尽きるかと・・・その透明感と喜怒哀楽の表情がとても印象に残る。
さらには、キム・セビョク・・・先日見た『今日よりもっと!』とは全く違う先生役を披露。