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はちどりのnekosukiのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.3
WOWOWのW座と言う解説付きの映画枠で放送された作品。作家が紹介文を書きイラストレーターが挿し絵を描く。的を得ている時もあれば大ハズレも。今回の紹介文のタイトルは「理不尽」、ナレーションは“濱田岳"。

公開時に劇場で観た息子に感想を訊くと『良かったよ❗』という答え。
これは期待が持てそうだ。

ヒロインの“ウニ"役の少女は繊細さと透明感をあわせ持つ“いい雰囲気"。姉と一緒に家業を手伝っている良い子。

授業風景は教師が高圧的で生徒をビビらせてばかりいる。字幕を読むと『君たち』ではなく『お前』と呼び掛ける。感じ悪い!

男尊女卑が色濃く残る韓国では日本独特の兄が妹を可愛がる構図は見当たらない。ひたすら妹を下に見て気に食わないと殴る。

度々登場する食卓を囲む家族団欒にも笑顔や楽しい会話がないのが気になる。普段は会話も少なく事が起これば声を荒げて激昂するのが通例か?激しすぎる民族性は恐怖でもある。

冗談は皮肉たっぷり、家族間でも思いやりに欠けている。
“ウニ"の目から見た世界は欺瞞に満ちている。友情も恋も絵空事。
“理不尽"の文字がピッタリハマる。
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