ミセスコロンボ

はちどりのミセスコロンボのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.8
女子中学生の日常。
1994年の韓国。
兄にしか興味のない父、できなかったキャンパスライフの夢を語る母、隠れて夜遊する姉、そして妹を殴る兄。
息のしづらい少女の、でも乙女の華やぐ気持ちを主人公ウニはその表情で見せてくれる。

そんな日々の中、塾の女性講師と出会い、やっと好きな事を言葉にして言える。良かった〜救いだ!
そしてウニの心を揺さぶる言葉をくれて去っていく。階段でウニが駆け寄り腰に手を回し抱きつくシーンは素敵。
「理不尽な事が多いわね。でも、むやみに同情できない、知らないから」とか
「辛い時は指を、一本一本動かしてみる。何もできないようでも指は動かせる」とウニに語る。
「誰かに殴られたら立ち向かうのよ
黙ってたらだめ」とも言い、指切りをするふたり。

きっと自分で判断し行動できる大人になれる。
ラストのウニのアップを観ててそう思えました。