ayapan

はちどりのayapanのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
14歳かぁ。自分が14歳の頃の感覚忘れかけてるけど、この作品観ていたら少し思い出してきた。まだまだ家と学校が世界の全てなんだけど、少しちらつくその外側の世界。なんとも言えない閉塞感。この前観たmid90sも13歳の主人公をとりまく鬱屈とした世界でもがく話だったなぁ。でもはちどりはこれまたすごく静かでセリフ少なめなんだけど、主役含めた役者の繊細な表情がとてもよい。憂う表情。

自分の手のひらを見つめて、指を動かす。何にもできないようだけど、指は動かせる。って話が結構いい励ましだなと。生を感じる。

この主人公は私と同世代。国は違えど、子供の頃は日本にも家父長制は蔓延っていた。今の時代の感覚じゃあの父親も頭狂ってるし、母親もどうかしてる。塾の先生の存在があってよかった。14歳の自分と向き合ってくれる唯一の大人。

ダラダラ書いてしまったけど、とてもいい映画でした。観る人選ぶかなぁ。私はこーゆーの大好き。



2022年26本目
ayapan

ayapan