所沢

はちどりの所沢のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
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初日のチケットを早々取ったけど、私にはハマらず……。
こんな静かで淡々としてて長い映画で私が寝なかったのは奇跡。
某四姉妹の映画といい、誰が観ても(と言っていいレベルで)評価の高い映画を良いと思えない時、私はとてつもなく孤独な気持ちになってしまう。
どうしようもない自分の孤独に寄り添って欲しくて、この気持ちがどうにか好きになるんじゃないかという淡い期待をして私はいつも映画館に足を運んでしまうから。
孤独が深まってしまった時、自分が間違ってるんじゃないか高評価出来ない自分はダメな人間なのではと深く落ち込んでしまう。



本編の感想をば。

映像や1つ1つのシーンをとても丁寧に繊細に作っている感じで美しい。

ヨンジ先生は最初からタバコ吸ってるとこですでにカッコよかった。
確かに突然いなくなっちゃいそうな、本当に存在してる人なのかという雰囲気もある素晴らしい俳優さんの演技。
病院に来てくれたヨンジ先生も本当は幻なんじゃないかと思いながら観てた。
私も14歳だったらあんな大人の女性好きになっちゃうかもな。

ウニ役の子が大変可愛い。
ホカホカあったかい音と香りが伝わって来そうな食事シーンが良い。
お餅作ってるシーンも、料理してるシーンも良い。


お姉さんの
『私は何も得意なことがない』
というセリフが今も忘れられない。
(忘れられないとか言いつつセリフ間違ってたらごめんなさいニュアンスで…)
心の中で、
『私もだよ……
それでも私も輝ける?
輝くってどういうことなの?
得意なことがないと輝けないの?
お母さんは輝いてないの?
人は輝かないといけないの?』
と、ツラツラ疑問が出てきてスクリーンを観ながら心の中で呟いてしまった。

明日もきっと今日と同じような日。
だからこそ感謝する?
繰り返す日々が美しい?
答えと正解が不明な問いは劇場に入る前からあるし劇場を後にしてもこれからも続く。
所沢

所沢