いんしょーと

はちどりのいんしょーとのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

家族の日常描写が印象的。
ウニが兄から受ける暴力や、父と母の流血沙汰翌朝の仲良い感じ、ウニがしこりの手術をしなければならない事に涙する父、橋崩落のとき姉が無事だったことに涙する兄。。
「仲良くない」という家族も、端々に家族ならではの関係性は感じる。

ウニを取り巻く人間関係は、若いからこそどんどん移ろい、時に裏切られたように感じたり、新たな関係に喜んだり。
中でも最後までウニの味方で寄り添ってくれた漢文塾の恩師ヨンジ先生の存在。
彼女を思わぬ形で失ってしまったけれど、亡くなってしまった分、先生はもうずっとウニを裏切らない。圧倒的に味方のままなのかも。
だからウニは自分の指が自分の意志で動くことを確認しながら、きっとこれから先を生きていける。