湊健一郎

はちどりの湊健一郎のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
【観賞後の余韻の深さ深海】



二時間半14歳の視点で描かれる。

付箋を何枚にも重ねていくような物語構成。

様々な事が何の説明や前触れもなく淡々と起きていく。

二時間半という長さ、しかも決して纏まりのある作品とはいえないがそれもまた人生なんだと例えてられているようだ。

大人になれば「日常」かもしれないが14歳という年齢。毎日が日常と非日常で揺れる毎日だろう。

その限定された空間と限定された時間をゆっくゆ共有させられる。

多感な時期のあの感覚を思い出させてくれるような作品。

が、故に
観終わった後その余韻と世界観からなかなか抜け出せないでいた。もどってこれない!

ものすごい後味でした。

パラサイトと比較される事も多いが全くベクトルの作品。
ただ、作品を通じて韓国の情勢について考えさせられるのは類似していた。

どこを切り取っても語れる作品。

昨今の韓国映画界のクオリティの高さが恐ろしく思い知らされた。。。
湊健一郎

湊健一郎