知らなくてもよかった問い、でもいずれはぶち当たる問い。「自分が知っている人達の中で、本心が分かる人は何人いる？」
その答え探しのように、信じては裏切られを経験させられる。たった一人でいいから、本心をわかってくれる人がほしい、でも傍から見たら自分勝手に見られてしまうかもしれない…。そんなウニにとって、ヨンジ先生の存在はきっとオアシスだったに違いない。それが見ていて痛いほどわかる。
ウニの、どこか怯えながら、疑いながら、それでいて凛とした眼差しがセリフのないシーンにもしっかりと色をつける。
「つらい時は指を見て1本1本動かす、何も出来ないようでも指は動かせる」のシーンもハッとさせらた。心に留めておこう。
