木村優希

はちどりの木村優希のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.4
「心まで知ってる人」

中学2年生から見た世界は歪でちぐはぐでどこにも留まることができない不安定さを持っている。
その不安定の中にたまに見える正常な場所が、ヨンジ先生で、でも先生もかつてのウニだったのかもしれない。

子どもの頃には分からないことも、分かってしまったことも、大人になれば理解できたり違う見方ができたりするかもしれない。
階段を一段上がって二段降りて、最後には地上に降り立ってまた長い階段を見つめるような、そんな映画でした。

終わり方と音楽の演出が最高に好き。
木村優希

木村優希