コブヘイ

はちどりのコブヘイのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.7
一人の女子中学生の目線から、韓国の日常にはびこる男子社会を見せて問題提起する、重くて物静かだけど幸せも感じられる家庭ドラマ。
セリフも状況説明も少なく、80年代の韓国事情を知らないとストーリーや監督が映画に込めたメッセージを理解するのは難しいかも。
そんな背景を知らない自分でしたが、主人公の人間関係や向こうの何気ない生活を見てるだけでもなぜか飽きない演出マジック。二時間強、ずっとスクリーンに惹き付けられました。
何気ない生活の中に突然起こる理不尽な出来事と降りかかる境遇。
主人公同様、心にモヤモヤを貯めたり、対等に扱ってくれる漢文の先生にときめいたり。
後半になり、手術イベントからのクライマックスの実際にあった事故へとストーリーは急展開。
それでも少しだけ前向きになるラストが素晴らしかったです。
病院や事故後の食卓で泣き出す人物の真意などはパンフレットの監督インタビューで時代背景含めて説明があるのでマストバイ。
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