ありこ

はちどりのありこのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.2
家長制の歪みと男尊女卑が色濃く残る90年代の韓国。親兄弟、友人や恋人、様々な他者との関わりの中で、もどかしさや憤り、生きにくさを14歳の少女ウニの視点を通して描かれる静かな作品。国は違えど大人にも子供にもなりきれないこの年頃は今思えば何者にもなれず1番鬱屈してた時代だったかもしれない。その機敏を丁寧に描いていて、決して泣くような映画ではないんだけど後半はずっと泣いてたなぁ。はちどりは1日1日を自分の小さな世界の中で必死に生きている。タイトルが素晴らしい。私もヨンジのような先生に出会いたかった。
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