はちどりの作品情報・感想・評価

上映館(24館)

はちどり2018年製作の映画)

벌새/House of Hummingbird

上映日:2020年06月20日

製作国:

上映時間:138分

あらすじ

「はちどり」に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

5.0
煌々と光り輝く韓国映画の新境地


『パラサイト』が“動”の大傑作ならば本作『はちどり』は“静”の大傑作

非常に静かな作品なので好みは分かれそうですが、鑑賞後にシアター内で呆然と立ち尽くしてしまうほど、心が震え上がる作品でした…

ストーリーに起伏はなく、静かだしむちゃくちゃ地味なんだけどちょっとこれは凄すぎる…
緻密なプロット、物静かでひっそりとしている上に140分弱と長めの尺でありながら、時間を一切感じさせない素晴らしすぎる脚本
韓国の二大映画祭のひとつである青龍映画賞にて『パラサイト』を抑えて脚本賞を受賞したのも納得のクオリティ

巧みな固定カメラの使い方や、登場人物一人一人の心に寄り添う演出に鳥肌が立つほどハマってしまった
なにより主演のパク・ジフさんの表情ひとつで魅せる繊細な演技も神がかっていました

良い意味で韓国映画らしさはないんですが、淡々と日常が描かれる中で優しい人に出会い成長する
誰もが経験したであろう思春期の柔らかく豊かな感受性

親も兄弟も友達も恋人も
なんだかんだで愛されているウニがどうしようもなく愛おしい

じわじわじわじわとボディーブローのように涙腺を刺激してくるから常にタオル必須状態でした😭

今年はもう『パラサイト』と肩を並べるような作品には絶対に出会えないと思っていたので、尋常じゃない衝撃度

もっと言うと、この作品に深く感動し心から楽しめた自分の審美眼にも驚いたというのが正直なところ

これが長編デビューの女性監督というから末恐ろしい…
またしても韓国にとんでもない逸材が現れましたね
キム・ボラ監督、しっかり覚えましたよ☝🏻✨

当然パンフレットは買ったし、早くブルーレイが擦り切れるほどリピートしたい

思春期特有の心の葛藤を、圧倒的な映像と脚本でまざまざと魅せ付けられる
静穏でありながらも心の奥底まで沁み渡る超絶大傑作

[🍅100% 🍿-%]
[IMDb 7.4※ / Metascore 84 / Letterboxd 3.9]

2020 劇場鑑賞 No.044
【未熟な時代を懐かしむ】

1994年の韓国を舞台にした作品です。

主人公はごく平凡な少女ウニです。

この年代の少年少女特有の、繰り返される平凡な日々と儘ならない自分にがんじがらめにされて、悶々とする様子が、描かれています。

なんと言うか、少女というフィルターを通すことによって、世界が懐かしさと未熟さを伴って写し出されているようで、とても心を揺すぶられました。

ウニは1994年に14歳。私は同じく15歳ということで、生活している環境は勿論異なるものの、同じ時代の風を感じることができますね。

あの頃は、大人に憧れてみたり、友達ゴッコに勤しんだり。
でも、自分らしい世界観みたいなものは別に在るはずだからと探してみたり。

今思えば、微笑ましいことばかりですがあの頃は必死に足掻いていたのですね。各々が。

ウニもまた、世の中に頭を抑えつけられ、色々な失敗をしながら日々をやり過ごしていきます。

その中で、良い先人とも廻り合い、内面的な世界を充実させていきます。

しかし、彼女が作品の中で成長したかというと、そんなことも無いように思えます。でも、それがかえって現実的な気がして好感が持てました。

作品自体は物凄く静かで上映時間も長いですが、ノスタルジーの波に呑まれてしまったからか、全く退屈さは感じませんでした。

作中では、扉や部屋といった、四角い仕切りあるものが静止画として様々な場面で使用されています。

その一方で、静止した世界から浮き上がるように少女のささやかな躍動が描かれます。

四角い静止画はウニの外の世界を、また、階段でキスをしたり、トランポリンでおしゃべりをしたりする場面はウニの世界を描いているように感じました。

この二つの世界、重なっているのに交わっていないように思われました。

主人公ウニの透明感溢れる美しさも相まって、素晴らし作品でした。
チアキ

チアキの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

多感な時期の女子は難しい。
もし自分の家族がああいう感じだったら耐えられない。
心を開いたのに事故で亡くなってしまい拠り所がなくなってしまいどう生きていいか分からなくなりそう。
すごかったあー……
ストーリーや、それぞれのキャラクターといい、役者といい、ロケ地といい、
すべてが素晴らしかったなあ。

この約2時間半で色々観させられたなあ。
E

Eの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

人は突然いなくなる


チヂミ食べたくなった

悩んでる娘、チヂミ作って出したらパクパク食べてて安心する母親の顔


直前にピアス穴を開けていたため、耳の辺りの鈍痛を感じながらの鑑賞となったのは結果的に良かった
nekopink

nekopinkの感想・評価

5.0
1994年、経済成長期の韓国が舞台の、中学2年生のウニの日常(家庭、学校、恋愛、友情)。思春期の儚い少女のノスタルジー成長記…ではなく、ウニ個人やその周辺、韓国社会に起こる出来事によって生まれる複雑な感情から、様々な社会問題がはっきりと描かれている映画作品。映像や音の緻密さも素晴らしい。

私がこの作品の中でたまらなく好きなのが、ウニを救済するのが恋人や家族、"男性"ではなく、"女性"である塾のヨンジ先生というところ。彼女は監督からのメッセージを伝えるキャラクターとして存在していて、ウニ(と、私)に現実を生きるための強さを与えてくれる。
ヨンジとウニのシーンを見ていると、自分も上の世代の女性たちによって何度も助けられた事を思い出して、感極まってしまった。。

「自分が映画を作るのは世の中の人と疎通するためだ」とインタビューで語る彼女の社会や個人を見つめる冷静な眼差しには、誠実さや信念が感じられる。
「何をするにも人生は不安ですが、不安でも私がやりたいことをやっているというのがもっとも大きな慰めになりました。」
あぁ、もぅキム・ボラ大好き…しかもこれが初の長編映画ってすっっっごい。

それと、セクシュアリティの描き方も良かったし、"男の辛さ、弱さ"が描かれるそのバランスも良かった。男によって暴力をふるわれたり我慢を強いられ苦しめられる女を描きながら、プレッシャーや不安に耐えきれなくなった男が泣くの。辛いからといってその矛先を女に向けるのが間違ってるし、暴力が免責されるわけではないけど。
ここで書き加えておきたいのは、私は男性に対して敵意を持っているわけではなく、家父長制のシステムに加担する人、もしくは無自覚な人に性別問わず問いかけたい。
いかに家父長制の社会システムが脆弱で大きな問題をかかえているのか、作品の中でこれでもかと突きつけられるのです。

ちなみにこの映画で起こる事は81年生まれの監督自身が体験したことが元になっていて…「82年生まれ キム・ジヨン」とウニはほぼ同じ歳という事になるわけで…はい、キム・ジヨンの小説へgo💨
BlauGrana

BlauGranaの感想・評価

4.4
印象に残るシーンだらけ。
単なる「思春期」「社会」「ノスタルジー」ものではない(でもあるんだけど)。
繊細なのに力強い。力強いのに繊細。
感想をうまくまとめられないが、とにかくガツンときた。
ちょっと『幸福路のチー』にも通じるものを感じた。
ありこ

ありこの感想・評価

4.2
家長制の歪みと男尊女卑が色濃く残る90年代の韓国。親兄弟、友人や恋人、様々な他者との関わりの中で、もどかしさや憤り、生きにくさを14歳の少女ウニの視点を通して描かれる静かな作品。国は違えど大人にも子供にもなりきれないこの年頃は今思えば何者にもなれず1番鬱屈してた時代だったかもしれない。その機敏を丁寧に描いていて、決して泣くような映画ではないんだけど後半はずっと泣いてたなぁ。はちどりは1日1日を自分の小さな世界の中で必死に生きている。タイトルが素晴らしい。私もヨンジのような先生に出会いたかった。
mocoji

mocojiの感想・評価

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鑑賞記録
am

amの感想・評価

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ずっとずっと泣きたかった
いくら呼んでも振り向いてもらえない寂しさも出来損ないと怒鳴られる悲しみも殴られる痛みも味わうことなく育つのは当たり前のことじゃない
私もヨンジ先生の話が聞きたかった
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