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ブラック・ウィドウのdenizのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.9
「ポイントは、はじめて自分で決めたってこと。」

おかえりMARVEL‼️
エンドゲームからの2年に思いを馳せ、ナターシャへの愛を深める133分。
(上映開始直前のMARVELの予告?ですでに感極まりそうでしたが、あれはデフォルトなんですかね??)
ジビル・ウォーの直後ということで、ナターシャが世界に追われ、アベンジャーズという名の家族がバラバラになった世界線でのお話。 
作風としては『ウィンターソルジャー』に似た社会派アクションの赴き。
そこに、予想外にハートウォーミングでテンポの良い会話の数々が織り混じる。
でも本来、ナターシャという人物は、ウィットに飛んだ朗らかな人物だった。
アベンジャーズのメンバーの前では。
だからこそエンドゲーム時の張り詰めたナットが切なかったなぁ…。
女性陣大活躍の今作において、フローレンス・ピューの存在が目を見張る。
童顔にハスキーボイスの絶妙なバランスで、今ドキなちゃっかりさを感じさせるキャラ作り。憎たらしいけど、憎めない。まさに最強に"妹"だ。
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』のエイミーを思い出す。
そして何でも屋?なメイソンくん、素敵なヘリをありがとう。

隙の無い展開、雪山の壮大なアクション、たくさんの伏線、次世代への期待。
大好きなMARVELワールド全開で、幸せを噛み締める一方。
正直、正直…!
今作を経てこそ、私はエンドゲームのナターシャの決断というか、そうさせた脚本にやはり悶々としてしまう…。
彼女の自己犠牲感の強さは納得できたし、彼女にとっての初めての決断が"アベンジャーズに入ること"だとするならば…確かに…ナターシャの心理としては理解できる…けど…
無限ループは尽きませんが、なんにせよ、
ナターシャ、貴女は最高にカッコいいアベンジャーだったよ!
そしてDisneyさん、どうかお願いだから、今後も映画館でも公開してください。
映画館でこそ引き出せる、御社の作品の魅力が絶対にあると思うのです…!!
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