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ブラック・ウィドウのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「シヴィル・ウォー」のアベンジャーズ分裂期間にひとり身を潜めていたヒロインは、かつて同じ任務で偽装家族を演じていた妹役と再会し、二人を暗殺者として育てたスパイ組織が存続していることを知る。
スパイ組織の所在を突き止めるため、二人は偽装家族の父母を頼るのだが......という話。
アベンジャーズの女性エージェントであるブラック・ウィドウを主役に据えたマーベルマーベル・シネマティック・ユニバースの24作目。

これまでのシリーズではあまり詳しくはバックグラウンドについて語られてこなかったブラック・ウィドウの過去を解き明かす作品。「アベンジャーズ/エンドゲーム」などでも度々触れられてきたブラック・ウィドウの仲間や家族へのこだわりの原点のようなものを描いていて非常に興味深い内容だった。エンドロール後の墓参りのシーンは思わず涙が。
おそらくアベンジャーズのメンバーの中では最も戦闘力の低い人物なので、アクション映画としてはインパクト弱いのではないか?と心配していたが、人間相手だとさすがの強さを発揮。敵の強さも主人公が対応できるくらいのバランスになっていて、格闘やカーチェイスも満足のいく出来。特に最後の崩れゆく敵アジトを主戦場にしたクライマックスは大迫力だった。
不満な点は敵ボスにいまいち威厳が無いのと、ヒーローの技をコピーしてしまうタスクマスターの秘密がいらんかったなあと感じたところかと。

偽装家族の面々はかなり個性的なので、彼らの設定だけでもう一作撮れそうと思ったけれど、ブラック・ウィドウがシリーズ上では死んでるからダメかなあ。
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