MCUフェーズ4の始まりというよりはフェーズ3のエピローグといった風のSPY×FAMILYムービー。
007への直接的なオマージュをベースとするスパイアクションはちゃんとクールだけど、アトミック・ブロンドやレッド・スパローのフェミニズム的なメッセージを込めたやり過ぎバイオレンスアクションと比べるとインパクト弱め。それより冒頭のナターシャの少女時代やCW後のナターシャの日常、ファミリーリユニオンといったシーンの方が印象に残った、少し変わった(でもそれがMCUらしい)ヒーロー映画だった。
キャップのシールドアクションを映画的に進化させたように、ブラック・ウィドウのシグネチャームーブが見られるかもという期待が裏切られたのは残念(ルッソ兄弟と比べるのはフェアじゃないけどファルコン&ウィンター・ソルジャーではウィングスーツアクションを見事にアップデートしていたので)だったけど、兎に角フローレンス・ピューが良すぎて色々どうでもよくなった。MCUにピュー参戦!って時点で大勝利確定。