ナーオー

ブラック・ウィドウのナーオーのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
2.0
最初は良かった…

正直に言うと… MCU作品の中でも最低クラスでは?と言ったところです。

まずキャストは良かったです。
本作で初登場となるフローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーパー、レイチェル・ワイズ、レイ・ウィンストン。このキャスト自体は予告の時点から興味深いと思ってて、実際とても良かったです。ロシア版キャプテン・アメリカであるレッド・ガーディアンを演じるのは「ストレンジャー・シングス」でお馴染みのデヴィッド・ハーパー。この起用は素晴らしいと思いました。

そしてオープニング。このオープニングを観た時、「007のような本格的なスパイスリラーみたい!」とテンション上がりました。実際主人公のナターシャが「007 ムーンレイカー」を観ていたり、タスクマスターが装甲車で街を破壊しながら追跡してくるシーンでは「007 ゴールデンアイ」を連想しました。このように007やミッション:インポッシブルなどの色んなスパイ映画をオマージュしたと思えるシーンが多かったです。

しかし!!
後半になるにつれて、ちょっと色々と不満点が出てきました。

大きくまとめると
まずはアクションシーン。
キレがない… 予告の時点では分からなかったですが、予告では映っていないアクションシーンになるとカメラがぶれぶれになって、何をどう攻撃しているのかがイマイチ分かりづらい… 「ウィンター・ソルジャー」や「シビル・ウォー」のルッソ兄弟のアクションは超キレッキレでカッコ良かったですが、今回は同じ人間が相手でも全く見応えがなかったです……
これは単純に監督ケイト・ショートランドの力不足かと… そもそも今作が監督としては初のアクション映画なので……

またなぜここを映さないの⁉︎ と言うシーンがとても多く、レッドガーディアンvsタスクマスターという超熱い展開になりそうだったのに次の瞬間、シーンが変わり 戦う場面をほとんど描かなかったのがとても残念…。本作は特にレッドガーディアンという濃いキャラクターが登場しているのに、全く見せ場がない…… 唯一の見せ場と言ったらムショの中でやってる腕相撲くらい…

そしてタスクマスターの扱い。
タスクマスターが今作の悪役として登場すると聞いた時は興奮しました。劇中、最初に登場したときは「おお!タスクマスターだ!!強え〜」と思いましたが、話が進むにつれてただ凡庸な中ボスのような扱いになったことが一番許せないポイントです。それに、いる?あんな設定??映画オリジナルの設定を入れるのは良い時もあるけど、今回はダメダメでした…

スティーヴン・ドーフは「ゴミ映画」と酷評しましたが、僕はゴミとは思わなかったです。でも酷いことには違いありません。
MCUシリーズの中では最低かと……

ちょっといただけないな〜
ナーオー

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