このレビューはネタバレを含みます
劇場で見逃し、どうしても観たかった作品。最近、配信でも観ることができるようになり、鑑賞📮です。
フランスでリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフ。この映画草創期にゴーモン社の秘書から監督に転じて脚本、撮影、製作のすべてをやってのけた凄い女性アリス・ギイにスポットを当てたドキュメント。
リュミエール兄弟の当初期のものが単に駅の人々を映した記録映像だったものにストーリー性をもたせ、クロースアップや特殊効果など数多くの映画製作技法を生み出し、現代映画の産みの親のような貴重な存在。しかし、途中から映画の現場を離れ、映画史から完全に忘れ去られていった彼女の生涯に迫る。
『キャベツ畑の妖精』など1000本もの監督を担当した映画史に欠かせざる先駆者に目を向けたパメラ・グリーン監督やベン・キングズレー、ジュリー・デルピー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシといった映画人たちの熱のこもった映画でした。ナレーション担当はジョディ・フォスター。DVDを手元に置いて、これからも何度も観たい。
